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小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議 を振り返って

昨日 6月3日 私も委員を務めている「小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議」の第三回が開かれ、概ねの意見がまとまり終了しました。

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会議で主張したこととそれが反映されそうか

第一回での発表(下記スライド)やその後の意見交換で 臆さずに申し上げた意見が自分の想定以上に反映されそう で少し驚いています。

www.slideshare.net

1.総合的学習の時間→各教科での実習 の2段階必修が理想 : △

「各教科内の時間で プログラミングで学ぶ 」というのが、既定路線という感じが正直あったのですが、「 総合的学習でプログラミングとしてきちんと基礎を学んだ上で、各教科で実習しましょう 」と主張しました。

この部分については「 総合的学習+各教科が理想的だが、どのように実施するかは各学校に任せる 」との表現になりそうです。

2.社会でのITの重要さを理解した上で学習しましょう : ◯

「基礎教養としてのプログラミング」という観点や児童の学習意欲の為に複数コマの授業時間をもらった際に私たちがいつも実践している内容です。

簡単に言うと「みんなの暮らしでプログラミングが使われているものをみんなで20個挙げてみよう」という活動を授業の最初にしています。

この活動、最初はパソコン、スマホ、ゲームといった分かりやすいものが必ず上がるのですが、徐々に家電、交通機関、学校の備品等に広がり「 IT や プログラミングは暮らしの中で役立っているんだ 」と子どもたち(と先生)に実感してもらっています。

会議の取りまとめにほぼそのまま記載される見込みです。

余談ですが、文科省の役職者の方も会議後の個人的な感想として「学習目的を認識するのは既存教科でも出来ていないところがあるが、この取組はぜひ入れたい」とおっしゃっていました。

3.指導者育成がネックになる : ◯

全国2万校40万人の小学校の先生が自分自身もまだ理解していないプログラミングの教育を実施する際の課題として「指導者育成がネックになる」との意見を申し上げました。

いくら立派にカリキュラムマネジメントしても、緻密に学習目標を設定しても、Hour of Codeのように簡単な教材を用意しても、 子どもたちに届ける最後のアンカーをどのように育成するのか はプログラミング教育の成否を分けます。

当初の取りまとめ案 には「指導者の育成」という項目がなかったのですが、最終版には記載される見込みです。

今後の見通しとみんなのコードの取組について

「各学校で実施内容を決める」ということ

この会議では「各学校でよしなに決めてください」との結論になっています。

ネガティブに捉えると「現場に丸投げとの不満が貯まる」「うやむやにされ子どもには大して機会が提供されない」等のケースが想定されます。

しかし、みんなのコードの代表としては「 文部科学省は指導要領で細かいことは言わないけど、よしなに進めて良いというお墨付きをもらった 」とポジティブに捉えています。

学校の先生も人間ですので 「上から言われた仕事」よりも「自分が真にやるべきだと考える仕事」をやりたい です。

各学校や各自治体単位で先進的・意欲的な方とパートナーシップを組み、 各先生に「子どもたちのためにやるべきこと」だと実感してもらい、プログラミング教育の輪を広げて行こう と考えています。

2020年に向けての毎年起こること

正直学校の現場の多くの先生は、毎日の授業やその準備、今学期の活動等に忙殺されています。その為、2018年頃まで何も動かず、2019年度あたりにパニックが起こると予測しています。

みんなのコードとしては、2016,17,18年と 指導要領の施行よりも前倒しでプログラミング教育の普及 を行い、少しでもそのパニックを軽減しようと考えています。

2020年に使える物を今年度中に作りきる べく活動を計画しています。

まずプログラミング教育について体験し、認知すること

新しいことを始める際には何事も最初の一歩が一番難しいです。

会議内でも紹介したのですが、まずはプログラミングを体験してもらうのが最初の一歩と考えています。

この夏もHour of Code 夏休み全国100校1万人プログラミングとして、全国の学校でのプログラミング体験会を呼びかけています。(絶賛参加する学校募集中です!)

Hour of Code 夏休み全国100校1万人プログラミング

(おまけ) 各メディアの報道について

各メディアの記事の書き方が色々でしたので、まとめておきます。

各教科を学校で決めてと報道

能力目的にフォーカスして報道

科目について若干ミスリード気味な報道

おわりに

ということで、興味を持った方と、是非この夏のHour of Code 夏休み全国100校1万人プログラミングから一緒にプログラミング教育の環を広めて行きたいと思います!