Code.org APAC Manager Jake さんの来日

Code.org のAsia Pacific ManagerのJake Bell さんが来日し、Googleさんがイベントを主催し一緒に登壇したのが非常にエモかったのでシェア。

1. 前座:私

2014年に前職のエンジニアと非エンジニアのギャップを埋めるために Hour of Codeを社員にし、面白いから子ども向けワークショップを翌月開催したところから始まりました。

その後、Code.org のコンセプトを参考に日本でもHour of Codeだけでなく、学校でもテクノロジーの教育必要だなと思い、非営利法人としてアプローチしてみようとみんなのコードを設立しました。

最初の1年強はHour of Code推しだったのですが、必修化が決まると既存の教科の中でという方針に合わせて研修をしたりプログルを開発提供したりと活動の方針を少し転換していました。

ただ、その後も Hadi CEOの来日イベントをしたり、私たちが逆に出向いて勉強させてもらっていました。

具体的には、一つ一つの教材ではなく、もう一つ抽象度の高いレイヤーで彼らの事業戦略やコンセプトをみんなのコードは参考にし続けていました。

メイン Jakeさんプレゼン

その後、 Jakeさんからのプレゼンでは、Code.orgのビジョンやなぜCS教育が必要なのか等を熱く語っていただきました。

個人的に印象的だったり、改めて大事だよねと思い出したのが、

1. Computerは大事なことなので、義務教育でも学ぶべき、例えば人体と同じように

Computer はあらゆるものと統合され、これからの社会を創っていく基盤的な技術。 そして、人体について現行の教育でも扱っているのは、別に医者を目指すわけではなく、単に重要であるから。 Computer についても「教養として学ぶべき」

2. Computer Science の印象を壊すのが Hour of Code

オタク向けだったり、難しいと思われているComputer Science(あるいはCoding、プログラミング)のイメージを楽しくて難しくないものだよと変えるのがHour of Codeの良い点。 もはや自分にとって当たり前すぎて忘れていましたが、改めてそれを広めることの大事さを思い起こしました。

3. Hour of Code 利用者数日本が世界6位

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これが一番驚いたのですが、日本からのHour of Code の利用者数が伸び続けていて、全世界6位。 1-4位がアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアと順当な英語圏、5位がサウジアラビアで、6位が日本とのこと。

みんなのコード始めて1年くらいは結構こだわっていたのですが、2016年の必修化の方針決定以来、トッププライオリティにはしていませんでした。その間界隈の皆様の盛り上がりによって気づいたらそんな結果になっていて、ただただ驚きです。(鵜飼さん@Googleも同じように驚いていました)

最近も各地の教育委員会から自治体内向けのプログラミング関係資料に掲載していいかとの問い合わせをよくいただくので、今後もこの傾向が続けばなと思っています。

一方で、Code.orgとしては本丸のCS入門等のアカウント数(先生・児童生徒)は30位台とHour of Codeと比べると低迷しているようです。 こちらは、日本の次の指導要領の方針を踏まえるとそうなるよなぁという感想です。。。

最後は

栃木県大田原市の黒田先生による事例発表。

Hour of Code・みんなのコードを知り、自分の担当の児童だけでなく、校内の先生、地域の先生にも広げていくリーダーシップさすがです。また、「コンピュータサイエンス教育週間」を学校の予定に位置づける取組も、その週全学年全学級でプログラミング体験をしている様子の写真は私だけでなくJakeさんにも印象的でした。

Jakeさんとも黒田先生みたいな先生が世界中の学校に一人ずついたら私達の仕事はどれだけ簡単だろうと話していました。

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学校行事に「コンピュータサイエンス週間」!

結論

さ、世界に負けず日本も頑張るぞー!