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大阪市が無料でプログラミング教育のパートナーを募集している件について

大阪市が小学校でのプログラミング教育進める為のパートナー事業者を「無償で」募集し、軽く炎上しそうです。

2020年から日本全国の小学校でプログラミングの必修化が予定されています。

学校の先生は99%以上がプログラミング未経験ですし、英語教育のようにこれまでの長い準備期間も無いですし、必修化まで3年しかないので、 各地の学校・教育委員会・自治体が大至急準備をするべき です。

しかしながら実態としては、去年急に確定した話でもあり、教育委員会等で権限がある方も「プログラミングをなぜ必修にするのかよく分からん」「どうやったらいいか分からん」というのが多くの方の実情です。

中の方と1,2度お会いしたこともあるのですが、大阪市のように、300校以上の小学校があり、文字通り「官僚的」で機敏ではない組織を動かすのは大変であったろうと思います。

当然、有償で行うべき事業でありみんなのコードも各自治体と永続的に実施できるよう協議をしていますが、無償でサンプル的な事業をやる大阪市 何もしていない自治体よりも大きく一歩先に進んでいる かと思っております。

※ みんなのコードは本事業に応募する予定はありません。

※ とはいえ募集の書き方が上から目線なのは良くないだろうと個人的には思っています。

プログラミング教育とICTインフラ

小学校でのプログラミング教育を進めると学校の先生等から十中八九「インフラの整備がー」とのコメントをいただきます。

そんな時はいつも、みんなのコードがオススメするHour of Code教材のようにブラウザベースで実施できる教材やルビィのぼうけん のようなコンピューターを使わないアンプラグドの活動があるので、学校のICTインフラに関わらず指導者の意志があればプログラミング教育が実施可能だと話しています。

しかし、先日都内のICT教育の先進校として有名な杉並区立天沼小学校の福田校長と話していたところ、先進校の違いというのを感じました。

天沼小学校とは昨夏ご縁があり、Hour of Code教材を数名の先生に紹介する機会がありました。 その後、校内の会議で全ての先生に更に紹介いただいたようなのですが、全教員がタブレットと常用している為、 すぐに検索しプログラミング教材を実際に触ってみた先生が多数 であったと話を聞きました。

天沼小学校が先進校と言われるのは単に「タブレットが何台あるか」といった表面的なレベルの話ではなく、「ICTをどのように使いこなし」、「新しいものも恐れずに向き合う」という「 文化レベルのインフラ 」が整っているから違うのだなぁと感じました。

学校でのICT整備を進めていく際には、ハード(台数/稼働率)に目が行きがちで、中身(プログラミング/既存教育)に踏み込んでいるだけで褒められるレベルですが、さらに文化のレベルのインフラまで踏み込んで居ると良い学校なんだろうなと思った次第です。

福田校長と私。

2017年の個人目標

2017年の個人の目標を達成するべく、晒せるだけ(≒ほぼ全て)公開します。

自己啓発
  • 人工知能で何か作る
  • ロボット(ハードウェア込み)で何か作る
  • 海外行く (仕事1カ国+プライベート兼1カ国+どちらか1カ国)
  • Blog記事 20本
家庭
  • 子どもと夕食 183日 (365日の半分)
  • 夕飯ダメでも風呂 50日 (週1日)
  • 妻とのデート12回 (月1回)
体づくり
  • ジム or ランニング 50回
  • 家筋トレ 50日
その他

K-12 Computer Science Education in Japan

背景

アメリカのACM 教育小委員会からK-12(小学校〜高校)教育でのコンピューターサイエンス教育についての国際比較で調査依頼が来て、日本の学校教育でのコンピューターサイエンスの実施状況を英語でまとめたのが有意義そうだったので、英語のままで公表します。

Background

Association for Computing Machinery Education Council subcommittee sent me survey of K-12 Computer Science Education in Japan.

I wrote rough report for them, And since it seems helpful for global CS Educational comparison, I publish that report on my blog.


My report

Thank you for getting interested in K-12 CS in Japan.

Let me explain overview of K-12 CS Education first.

Overview

There are elementary school (6 -12 years old), junior high school (12 - 15 years old) and senior high school (15 - 18years old) in Japan. Elementary and junior high school are mandatory. Senior high school is not mandatory but the entrance rate is over 98%.

Ministry of Education ( MEXT : http://www.mext.go.jp/en/ ) detects the government course guidelines every decade.

Senior high school

In senior high school, there is mandatory subject area named "Information". In current guidelines, every school chooses subject "Information Study for Participating Community" or "Information Study by Scientific Approach" for "Information". Only "Information Study by Scientific Approach" contains CS curriculum such as programming, data, network etc. But 20% of school chooses "Information Study by Scientific Approach". Information requires CS teaching license for teachers.

In next guidelines, 2 subjects will be merged and reassembled as mandatory subject "Information-1" and optional subject ”Information-2”. Both of them will contain CS curriculum. It will starts in 2020.

Junior high school

In junior high school, there is mandatory subject named "Technology and Home Economics ". It contains programming in section of "automatic measurements and controls". It will take around 4 hours but depends on teacher. In next guidelines which starts 2021, MEXT considers to increase hour and content.

Elementary school

In elementary school CS is not taught in current guidelines. But in next guidelines which starts 2020, programming will be mandatory in part of other subject such as science, math or art.

Training

We provides training for elementary school teacher. Some university provides training for senior high school teacher. Also in Japan, teachers have voluntarily study meeting in local area. (Not only CS but also all subjects)


Additional question are welcome to info[at]code.or.jp

みんなのコードがプログラミング教育の入門にこだわる理由

みんなのコードはこれまで専らHour of Code教材を使った授業・ワークショップのみを実施してきましたが、この度2つ目の教材として Linda Liukusさんの「ルビィのぼうけん」を題材としたワークショップを本日と明日(7月27日,28日)の子ども霞が関見学デー(内閣官房・情報通信技術総合戦略室)開催することになりました。

www.facebook.com

ルビィのぼうけん こんにちは!  プログラミング

ルビィのぼうけん こんにちは! プログラミング

色々な人とお話すると 「Hour of Codeの 次の 教材についてみんなのコードさんはどう考えています?」とよく聞かれます。

これは以前のBlog記事でも書きましたが、 この教材は "ビジュアルxチュートリアル・ドリル型"で、ビジュアル x 自由型 や テキスト x チュートリアル型等の他の優れた教材(ScratchやCodeMonkey等)に進んでいただくのが良いかと考えています。

(下図で言うと、AからB/C/Dに進んで欲しいと考えています。)

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一方で 「Hour of Code の 前の 教材についてみんなのコードさんはどう考えています?」と聞かれたことはありません。

これは "Zero to One" の著者であるピーターディールの言うように 私は「一見悪いように見えて、良いアイデア」こそがチャレンジすべきアイデア であると思っているからです。

「プログラミングが出来る人を増やす」ことにミッションを置いたサービス・製品は数多くありますが、

「プログラミングを体験する人を増やす」ことにメインのミッションをおいている法人はそれと比べると桁違いに少ないと感じています。

 

「スポーツと同じように、裾野の下が厚くならないと上の層は厚くならない」

というのは10年以上 WRO(World Robot Olympic)等の取組をしている株式会社アフレルの小林社長のメッセージですが、まさに テクノロジーの人材層を厚くする為に、どれだけ裾野を広げられるか チャレンジしてみたいと思います。

また、みんなのコードの3つ目の教材についてのよいアイデアある方はぜひご連絡ください!

小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(取りまとめ) が発表されての所感

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小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)が発表されました。

このBlogを読んでいただいているプログラミング教育に興味がある方にどういったことが出来るかという観点での解説です。

2020年までに、「参考となる指導事例」、「教材の開発」、「教員研修」等々必要そうなことが書かれています。

気になるであろう、その中で 何年生のどの教科 で実施するのかという点については

各小学校においては、各学校における子供の姿や学校教育目標、環境整備や指導体制の実情等に応じて、
教育課程全体を見渡し、プログラミング教育を行う単元を位置付けていく学年や教科等を決め、
地域等との連携体制を整えながら指導内容を計画・実施していくことが求められる。

となり、「 各学校にて決める 」との結論になっています。

松田校長@小金井市立前原小学校のように前向きにならば、質量ともに充実したものになりますし、先生が必要性を理解していないと、

①プログラミングに興味ある教員が数時間実施して、必修化クリア。
②幾つかのプログラミング本を見て、使えそうな事例をもってきて、
それを子どもたちになぞらせて必修化クリア。

そんな現場対応が直ぐに頭に浮かんでしまいます。

となる恐れがあります。(同松田校長Facebook投稿より)

ぜひ、骨抜きとならないように、世論で学校を動かしましょう。

そして、学校側も受け入れましょうとの方針ですので、言いっ放しではなく指導を助けましょう。

質の高いプログラミング教育の実施や指導体制の確保には、社会との連携・協働が必要不可欠である。
(中略)プログラミング教育の意義等を社会と学校が共有し、実施に当たって外部から学校をサポート
しやすくするような体制を整備していくことが重要である。

そのモデルとなるような形で、みんなのコードでは、今夏学校のパソコン室でのプログラミング体験会を呼びかけています。

Hour or Code 2016夏休み全国100校1万人プログラミングとして、全国に出向いてプログラミングの手ほどきをするボランティアを募集しています。

ぜひ、 不平不満や疑問を言うだけでなく、一緒に行動する仲間を募りたい と思っています。

興味が有る方は↓のフォームからお問い合わせください。

小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議 を振り返って

昨日 6月3日 私も委員を務めている「小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議」の第三回が開かれ、概ねの意見がまとまり終了しました。

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会議で主張したこととそれが反映されそうか

第一回での発表(下記スライド)やその後の意見交換で 臆さずに申し上げた意見が自分の想定以上に反映されそう で少し驚いています。

www.slideshare.net

1.総合的学習の時間→各教科での実習 の2段階必修が理想 : △

「各教科内の時間で プログラミングで学ぶ 」というのが、既定路線という感じが正直あったのですが、「 総合的学習でプログラミングとしてきちんと基礎を学んだ上で、各教科で実習しましょう 」と主張しました。

この部分については「 総合的学習+各教科が理想的だが、どのように実施するかは各学校に任せる 」との表現になりそうです。

2.社会でのITの重要さを理解した上で学習しましょう : ◯

「基礎教養としてのプログラミング」という観点や児童の学習意欲の為に複数コマの授業時間をもらった際に私たちがいつも実践している内容です。

簡単に言うと「みんなの暮らしでプログラミングが使われているものをみんなで20個挙げてみよう」という活動を授業の最初にしています。

この活動、最初はパソコン、スマホ、ゲームといった分かりやすいものが必ず上がるのですが、徐々に家電、交通機関、学校の備品等に広がり「 IT や プログラミングは暮らしの中で役立っているんだ 」と子どもたち(と先生)に実感してもらっています。

会議の取りまとめにほぼそのまま記載される見込みです。

余談ですが、文科省の役職者の方も会議後の個人的な感想として「学習目的を認識するのは既存教科でも出来ていないところがあるが、この取組はぜひ入れたい」とおっしゃっていました。

3.指導者育成がネックになる : ◯

全国2万校40万人の小学校の先生が自分自身もまだ理解していないプログラミングの教育を実施する際の課題として「指導者育成がネックになる」との意見を申し上げました。

いくら立派にカリキュラムマネジメントしても、緻密に学習目標を設定しても、Hour of Codeのように簡単な教材を用意しても、 子どもたちに届ける最後のアンカーをどのように育成するのか はプログラミング教育の成否を分けます。

当初の取りまとめ案 には「指導者の育成」という項目がなかったのですが、最終版には記載される見込みです。

今後の見通しとみんなのコードの取組について

「各学校で実施内容を決める」ということ

この会議では「各学校でよしなに決めてください」との結論になっています。

ネガティブに捉えると「現場に丸投げとの不満が貯まる」「うやむやにされ子どもには大して機会が提供されない」等のケースが想定されます。

しかし、みんなのコードの代表としては「 文部科学省は指導要領で細かいことは言わないけど、よしなに進めて良いというお墨付きをもらった 」とポジティブに捉えています。

学校の先生も人間ですので 「上から言われた仕事」よりも「自分が真にやるべきだと考える仕事」をやりたい です。

各学校や各自治体単位で先進的・意欲的な方とパートナーシップを組み、 各先生に「子どもたちのためにやるべきこと」だと実感してもらい、プログラミング教育の輪を広げて行こう と考えています。

2020年に向けての毎年起こること

正直学校の現場の多くの先生は、毎日の授業やその準備、今学期の活動等に忙殺されています。その為、2018年頃まで何も動かず、2019年度あたりにパニックが起こると予測しています。

みんなのコードとしては、2016,17,18年と 指導要領の施行よりも前倒しでプログラミング教育の普及 を行い、少しでもそのパニックを軽減しようと考えています。

2020年に使える物を今年度中に作りきる べく活動を計画しています。

まずプログラミング教育について体験し、認知すること

新しいことを始める際には何事も最初の一歩が一番難しいです。

会議内でも紹介したのですが、まずはプログラミングを体験してもらうのが最初の一歩と考えています。

この夏もHour of Code 夏休み全国100校1万人プログラミングとして、全国の学校でのプログラミング体験会を呼びかけています。(絶賛参加する学校募集中です!)

Hour of Code 夏休み全国100校1万人プログラミング

(おまけ) 各メディアの報道について

各メディアの記事の書き方が色々でしたので、まとめておきます。

各教科を学校で決めてと報道

能力目的にフォーカスして報道

科目について若干ミスリード気味な報道

おわりに

ということで、興味を持った方と、是非この夏のHour of Code 夏休み全国100校1万人プログラミングから一緒にプログラミング教育の環を広めて行きたいと思います!