イギリス学校訪問
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ロンドン学校改革記
オランダ・フィンランドにつづいき、同じく自分用のメモを整理して公開
Before
- 校長先生15年前に着任したときは全英で下から20番目の評価の学校だった
- 24%しか6年生の卒業基準を満たしていない
- スタッフのモラルも低い
- 地域での評判も悪かった
- 資金も集まらない
- 行政も心配する
- 環境的にも大変
- 66言語を話す子がいる (1,2人しか話さない言語もある)
- イギリスに来たばかりで6年生で英語を話さない子もい
- 「チャレンジングな仕事をしよう」とここに校長先生は来た
立て直し
信念を盛って戦略を立てた “Raise standard. improve behavior”
子どもたちを観察するとアート 、歌、ダンスとかが好き
- 毎年コンサートをやるように
廊下にもアートが (下写真)
カリキュラム
- 教科横断型・トピックごとのLearningを重視
- Always improving
体制の充実
- 学年60人に先生2人が基本だが、頑張って加配した。
- 下の学年からはじめ今では全学年3人に
After
- Ofstedという学校評価で最高の評価を獲得
- 2校目を今年開校、3校目も目指す
Luke head of ICT インタビュー
- 2012年にここに来た
- 2014年からの新しいComputingはなかなかHardだった
- 2017年 1人1台へ向けたチャレンジを開始 Wi-fi大幅に増強
現在は2年生以上が1人1台環境に
全先生がGoogle certification のLevel 1を取得、Lukeさんは更に高いレベルのものを取得し指導できるように
デジチャンピオン というデジタル委員会的な児童を認定(この日もプレゼンしてくれた)
- 普通にその辺の日本の大人だと敵わない熱の入った上手なプレゼン!
また、各学年のアルバム的なものを電子書籍で作っているとのこと
まずは先生にテクノロジーの便利さを実感してもらう為今まで年6回30分掛かっていた仕事を5分以下で終わるようなツールを作った
ICTが日常に当たり前にある姿を実感。
授業見学
- 3学年みたが印象的だったのが5年生のクラス
- テーマは「火山」 / 単元の流れはざっくり下記の構成で全16時間程度とのこと
- 火山について調べる
- 理科的観点
- 社会科的観点(災害の被害とか)
- まとめる
- 掲示物
- 新聞
- ニュース番組を作成
- グリーンバックを使って撮影
- 映像を編集 ←本時
- 火山について調べる
(現場では聞けなかったが)ニュースに要約する時点で何が大事なのか、何を伝えるべきなのかとか学習出来ると良い授業だなぁと推察。
ビデオ編集は 下記のWeVideoというオンラインツールを使用。当たり前にSingleSignOnとかしていた。
また、その他気づいた点
- 英語圏だとICT教材がそもそも豊富
- ICT教材がリッチであると先生が適当でもぱっと見それなりの授業に見える
- よく観察すると全体への発問の投げ方やグループでの考えさせ方とかは日本の先生の方が上手な印象。
- プロジェクトをリードしている先生と慣れていない先生でだいぶ差があるのが気になった