小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議 (第一回) で発表してきました
本日5月13日「小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議」が開催され、発表の時間をいただきました。
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私としては、「プログラミング必修化」というからには 「きちんと 『プログラミングを学ぶ』 という取組をし、その後各教科での『プログラミングで学ぶ』に進みましょう」という呼びかけが 一番のキーメッセージでした。
当日は、その他に
- 人工知能について 松尾 東京大学准教授
- 文部科学省の教育課程について 大杉 教育課程課教育課程企画室長
- NPO法人CANVASの取り組みについて 石戸 奈々子理事長
- 作曲とプログラミングについて ヤマハの隅井様
- シリコンバレーからみた日本の小学校教育について 伊佐山CEO@WiL
との濃厚な顔ぶれでした。
印象に残った点
個人的には、松尾先生のAI(DeepLearning)の発表と伊佐山さんのシリコンバレーからの視点が印象的でした。
松尾先生には質問もさせていただいたのですが、
AIが社会で必要とされているのはその通りで、その必要条件として、「数理的な考え」、「プログラミング」が必要になるとのことで、第4次産業革命で人工知能の活用等が必要だとの声を上手く使いつつ、小学校段階では何をすべきかとの議論が深まると良いなと感じました。
また、伊佐山さんの発表の「プログラミング/コーディング」ばかりではなく、情操教育といった点がシリコンバレーで重視されているとの話は興味深く。シリコンバレーの現状が単なる揺り戻しなのか、日本のComputational Thinking はどうあるべきかの議論が深まると良いなと思っております。
今後気になる論点
一方で、各委員からの意見等であったのが、
「10年に一度」の指導要領改訂のサイクルが長すぎる問題が複数の委員から指摘されていました。
社会の進み方が早くなっている中、学校教育がどうこれと向き合うのかは重要なissueです。
自由度をもたせつつ、着実な実施をどうやって担保するのかは工夫が必要だと考えております。
現場からは取り急ぎ以上です