厚切りジェイソンさん と Scratchと Hour of Code と
NHK Eテレで厚切りジェイソンさん司会でScratchを使用したプログラミング番組が始まるとのことです。
Hour of Code教材を推していると、人とお会いする時によくScratchと比較されるのですが、 こうやってNHKの番組になるのは、とても嬉しいニュースです。
なぜ嬉しいか
みんなのコードや Hour of Code で目指しているビジョンは「コンピューター科学教育の普及」です。
その 「手段」 として、多くの子どもが楽しめるかつ大人が教え易いよう Hour of Code 教材を提供しているだけで、こうやって「 目指すビジョン 」に日本国内の実体が近づくのは、素直に嬉しく思えます。
どうしたいのか
各プログラミング教材プレイヤーにおいては自教材が当然になるとは思いますが、私は小さいパイを奪い合うのではなく、パイを大きくする方向へ 一緒に 進みたいなと考えています。
昨日も朝日新聞の「小学生は超多忙 時間割すでにパンパン、さらに英語も…」との記事がバズっていましたが、 特に学校現場では 「限られた時間数の中で何を教えるのか」 の議論が常に有ります。
本当に2030年代の大人に必要となるであろうことを取捨選択する必要があると考えていて、その時間の再配分に向けて業界を上げてプログラミング教育への世論の支持を作りたいと考えています。
( あくまで例えばですが 、そろばんは3,4年生で合計6時間程度、書道には3年生以上で合計約120時間が割かれています。)
Scratchとの使い分け
Hour of Code推しだと、よく聞かれる質問です。
「 どちらか一方が常に優れているということはなく、子どもと指導者の状況によりどちらがベターか決まる 」と考えています。
プログラミング教材をビジュアルプログラミングかテキストプログラミングかという軸と、チュートリアル型か自由型かのマップが下記になります。
一般的に初学の教材を選ぶ時の一般論での比較になりますが、
- ビジュアル vs テキスト ですと、
- チュートリアル vs 自由 ですと、
- チュートリアルの方が、教材が導いてくれるので、指導が容易
- 自由型の方が、子どもの作りたい物を作れたら創造する能力・問題解決能力を育むことができる
とそれぞれにメリットがあります。
(※ あくまで一般論でして、個別の教材の出来ること出来ないことや、使用機材、ネットワーク有無、時間数等で教材は選択するべきです。)
なので、順番の違いはあれど、なるべく右下を目指し、学習を進めることになります。
また私自身も、子ども・指導者の状況が許せば、右/下から始めても良いと考えていますし、ビジュアルxチュートリアル から始めた子どもについても、最終的に テキスト x 自由 の世界に進んで欲しいと思っています。
いずれにせよ
3月の番組が楽しみです!